好きなこと全部

いっかいきりです

カントリー・ガールズが大好き

2020夏、私は、カントリー・ガールズが大好きだ。

卒業ライブが行われてからあまり時間も経ってないので、珍しい地縛霊でも無いと思う。カントリー・ガールズが大好き。

あの、あどけなさ、あざとさ、そして強さへと昇華していく可愛さが、最強に尊くてしょうがない。

カントリーの当初のイメージとして打ち出された、「かわいい」という、一見わかりやすくてとっても可憐で簡単な言葉は、彼女達の歩く道の険しさへの壮大な前振りだったのだろうか。あえて言うこともしないけれど、本当にいろんなことがあったと思う。私はほとんど実際にはみていないけど、本当に。

私は今だってカントリーが世界で一番かわいいので、今日も「わかっているのにごめんね」を聴いて泣いている。涙が溢れ出すの、とかじゃなく、ウンウン言いながら聴いている。こんなに好きだったなんて、と思う。

 

カントリーからの山木さん、森戸さん、小関さん、船木さんら当時の現任メンバーの脱退が発表されたとき、ハロプロ界隈は騒然とした。

誰もが驚き、カントリーに関する憤りの動画をあげる人も少なくなかった。私がどう感じていたかは、よく覚えていないけど、多分、「かなしい」とか「解散じゃないのか」というありふれた感情の他に、「ここまでか」という、追い詰められた武士のような感情が強くあったように思う。絶対に言えなかったけど、「それならやなみんの時にみんなでやめればよかったのに」も、思った。これは今では「なんでやねんあり得へんやろドアホ!!」と思う。

でも、「もはやここまでか」は、今でもそう思う。

今となると、あのカントリーがコロナなんていうわけのわからないものに最期を邪魔されなくて本当によかったと思えてくる。

さて、と書き出すには少し言いづらいことをよく考えている。それは、カントリーの可愛さは、あの時もう限界まで来ていたんじゃないか、ということだ。

なんなら、限界を超えていたメンバーもいた。

前述した「わかっているのにごめんね」は、嗣永桃子大先輩や稲場愛香さんも参加されている。2人は既に、カントリーガールズを卒業されている。

ももち先輩は、カントリー・ガールズBuono!Berryz工房など、すべての思い出を携えた、全体としてはソロのコンサートでその可愛さを終焉させている。ももち先輩のすごいところは、最後の小指が折れるその瞬間まで、かわいいのトップ、かわいいのゴールライン手前で、0コンマ数ミリを残して止まり続けていたことだ。

かわいいには限界がある。

「わかっているのにごめんね」は、小関舞ちゃんと森戸知沙希ちゃんにスポットライトの当たった楽曲のように思えるが、私としては稲場愛香さんから目が離せない。彼女は、この曲で可愛い、の限界突破をしてしまったのだと思う。最高に可愛くて、非の打ちどころがなくて…。その次のシングルで、「恋のマグネット」を歌う彼女は、既に可愛いだけの女の子じゃない。ずっとみていると、やっぱりあざといし、かわいらしいけど、カントリーの放つ可愛さを、脱して、そしてそれとは全く関係のない別の理由でカントリーを後にすることになる。

次に居なくなってしまうのは梁川奈々美ちゃん。梁川奈々美ちゃんの卒業コンサートも、かわいいの限界突破をしていた。卒業発表して少しするまでは、可愛いの2歩手前くらいで眉毛を下げていた気がするのに、いつのまに、こんなに…。

それでは、最後まで残っていた4人はどうだっただろう。

山木梨沙さん。山木さんは、最年長で研修生あがりの才女ながら、その謎のどんくささというか、勘の悪さみたいなものがずっとあって、かわいいの限界に行く数ミリ手前で立ち止まり続けていたと思う。でも、最後のコンサートでは、計算していたかのようにトップに指をつけ、女神のように微笑んで、本当に美しかった。

森戸知沙希さん。森戸さんは、ずっとかわいいって言い続けられていたけれど、もうずっと前からかわいいの限界を超えていた気がする。きっとモーニングとの兼任を始めて、少しした頃。耳を真っ赤にしていたちぃちゃんは、本当にいろんなことを上手にやって、人に頼られ、かっこよかった。可愛かったけど、やっぱり超えていた。ポニーテールも、あの頃と同じじゃなかった。最後にポニーテールをしてくれて本当によかった。

小関舞さん。彼女はまだ、かわいいの途中にいた。まだ、彼女のかわいいには先があった。でも、だからこそ、愛おしくて愛おしくてしょうがない、最後だった。これからの小関さんを観るのが少し怖いくらい、まだ完成していない。

船木結さん。船木さんは、かわいいの限界を超えてから、またかわいいに帰ってきた稀有な人。一度、やなみんのやめちゃう前に限界を超えていたような気がするのに、彗星のように帰ってきた。それからは、自由自在にかわいいを操っている。彼女がどう着地するのかが、今ハロプロで一番、というか唯一気になるところ。情報追ってないのでそこのところ見逃さないようにしないとまずい。

 

そうやってカントリーを振り返って、今、やっぱり、最善の道筋だったとは全く言えないけど、あれがカントリー・ガールズの放つ可愛さの所以だったし、あれがカントリー・ガールズの最期で、なんだか、ちゃんと終われてよかったなぁと思う。

 

私は、そう思う。

 

そして、今日も、最高にかわいい女の子たちの、最高にかわいい歌声を聴いている。